「我が家はどうやら電気でお湯を沸かしているらしい」というところまで分かっても、次に突き当たる壁が、それが「電気温水器」なのか「エコキュート」なのかという疑問です。どちらも電気を使ってタンクにお湯を溜めるという点では同じですが、その仕組みと効率、そして電気代は大きく異なります。最も確実な見分け方は、屋外を確認することです。エコキュートの場合、タンクユニットのすぐ近くに、エアコンの室外機のようなファンが付いた機械(ヒートポンプユニット)が必ず置かれています。エコキュートは外気の熱を取り込んでお湯を沸かすため、この室外機が必要なのです。一方、電気温水器はタンク内部の電気ヒーターで直接お湯を温めるため、室外機は存在せず、タンクだけが単体で置かれています。家の中から確認する場合は、動作音をチェックしてみてください。エコキュートはヒートポンプを回す際に、エアコンの室外機と同じような、低く唸るような音が発生します。これに対し、電気温水器は基本的には無音ですが、沸き上げの後半になるとお湯が沸騰する直前のような、かすかな「コトコト」という音がタンクから聞こえることがあります。性能面では、エコキュートの方が電気代が圧倒的に安く、電気温水器の約三分の一程度で済むと言われています。しかし、本体価格はエコキュートの方が格段に高く、構造も複雑です。もしあなたが住んでいるのが古い賃貸アパートであれば、初期費用が安く構造がシンプルな電気温水器が設置されている可能性が高いでしょう。また、本体の銘板を確認するのも一つの手です。タンクの側面に貼られたシールに「電気温水器」と書かれているか、「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」と書かれているかで判別できます。エコキュートは「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」の愛称だからです。どちらの設備であるかを知ることは、日々の電気代を予測する上でも、あるいは故障した際の買い替え検討を行う上でも、非常に重要な情報となります。もし、これまで室外機があるかどうかを気にしたことがなかったのであれば、一度家の周りを一周して、タンクの相棒がいるかどうかを探してみることをお勧めします。
電気温水器かエコキュートか判断がつかない時の見分け方