新しく賃貸物件に入居した際や、中古住宅を購入した際、お湯を沸かすための設備が何であるかを把握しておくことは非常に重要です。特に、ガス給湯器であれば屋外に設置されているのが一般的ですが、電気温水器の場合は、その存在に気づかないまま生活を始めてしまうケースが珍しくありません。電気温水器があるかどうかわからない時に、まず確認すべき場所は、玄関脇のメーターボックス内や、ベランダの隅、あるいは室内の洗面所や脱衣所の周辺です。ガス給湯器が壁掛け式の薄い箱型であるのに対し、電気温水器は大量の水を貯めておく必要があるため、巨大な円筒形や長方形のタンクの形をしています。一人暮らし用の物件であれば冷蔵庫を一回り小さくしたようなサイズですが、家族向けになると大人の背丈を超えるような巨大な設備になります。マンションの場合、玄関ドアのすぐ横にある扉の中に、電気メーターやガスメーターと一緒に格納されていることが多いのですが、古い物件では室内のクローゼットの中や、キッチンの下に隠されていることもあります。もし、屋外を見渡しても給湯器らしきものが見当たらず、それでも蛇口からお湯が出るのであれば、家の中のどこかにこのタンクが潜んでいる可能性が極めて高いと言えます。また、見た目以外で判断する方法としては、リモコンパネルを確認することです。台所や浴室にある給湯器のリモコンに「深夜」や「湧き増し」といったボタンがあれば、それは電気温水器、もしくはエコキュートである証拠です。さらに、電気温水器は文字通り電気の熱で水を温めるため、ブレーカーの確認も有効です。分電盤の中に「給湯器」や「温水器」と書かれた専用のスイッチがあれば、間違いなく設置されています。一方で、ガス代を支払っているからといって、必ずしもガス給湯器であるとは限りません。キッチンだけがガスコンロで、お湯は電気温水器という併用物件も存在します。電気温水器はガス給湯器に比べて、夜間の安い電力を利用してお湯を沸かすという特性があるため、これを把握していないと、知らぬ間にお湯を使い切って「湯切れ」を起こしたり、電気料金プランの設定を間違えて光熱費が高騰したりといったトラブルを招くことになります。自分の住まいの給湯システムを正しく知ることは、快適な暮らしの第一歩なのです。
電気温水器の有無を確認する方法と設置場所のヒント