トイレの配管からの水漏れは、ある日突然起こるように見えますが、その多くは長年の経年劣化が引き金となっており、日々の簡単なチェックでその予兆を捉え、大きなトラブルを未然に防ぐことが可能です。まず、トイレを掃除する際には、便器だけでなく床や壁との接地面、給水管の周りにも注意を払いましょう。便器の根元に常に湿り気があったり、床材にシミや変色が見られたりしないかを目で確認する習慣が大切です。次に、乾いたティッシュペーパーを使って、止水栓と給水管の接続ナットや、タンクと給水管の接続部分などをそっと拭ってみてください。もしティッシュが湿るようであれば、ごく微量の水漏れが始まっている証拠です。また、便器に座ったり、手で少し力を加えたりした際に、便器本体がグラグラと動かないかも確認しましょう。このグラつきは、床下の排水管との接続部にあるシール材を劣化させ、水漏れを引き起こす直接的な原因となります。さらに、月に一度は家中の蛇口を閉めて、水道メーターのパイロットが回転していないかを確認する「漏水チェック」を習慣づけることをお勧めします。排水管を長持ちさせるためには、トイレットペーパー以外のもの(ティッシュ、掃除シート、おむつ等)は絶対に流さない、油や食べ物の残りを流さないといった基本的なルールを守ることも非常に重要です。配管にも耐用年数があり、材質によりますが15年から30年が目安です。築年数が古い場合は、目に見える問題がなくても、一度専門家による配管点検を検討するのも賢明な予防策と言えるでしょう。