子育て中の家庭において、トイレは常に「事件」の舞台となります。子供は何でも興味を持ち、大人が思いもよらないものをトイレに運んでいきます。お気に入りのおもちゃ、おままごとの道具、時には親のアクセサリーなど、それらが渦の中に消えていくのは一瞬のことです。そして、子供は往々にして、それを隠そうとしたり、あるいは無邪気に「バイバイした」と報告してきたりします。もしお子さんが何かを流したと言ってきた際、水を流してみて特に問題なく流れたとしても、親御さんは決してそこで安心してはいけません。子供が流すものはプラスチック製の角ばったおもちゃが多く、これらはトイレの狭い通路で非常に引っかかりやすい性質を持っています。詰まってないように見えるのは、おもちゃの隙間を水が通り抜けているだけで、そこにトイレットペーパーの「ダム」ができるのは時間の問題です。まず、親としてすべきことは、お子さんを叱るのではなく、何を流したのかを冷静に聞き出すことです。叱ってしまうと、次から隠すようになってしまい、本当の詰まりが発生した際に原因が分からず修理に時間がかかることになります。「教えてくれてありがとう」と伝え、流したものの正体を把握しましょう。次に、家の中の他のトイレが使えるのであれば、そのトイレの使用を禁止し、ガムテープなどで蓋を固定して「使わないように」と家族全員に徹底してください。もし異物がまだ便器の中に留まっているなら、プロの業者であれば掃除機のような強力な吸引機で吸い出せることがあります。しかし、その後誰かが普通に用を足し、多量のペーパーと一緒に流してしまうと、そのチャンスは永遠に失われます。また、ネットで検索すると「お湯を流せば溶ける」といった情報が出てくることがありますが、固形のおもちゃに関しては全くの無意味であり、かえって便器を傷める原因になります。親御さんにとって数万円の修理代は痛い出費かもしれませんが、それを「勉強代」と考え、早急に専門家を呼んでください。放置して数週間後に大惨事になり、トイレの床一面が汚水にまみれる光景を子供に見せることに比べれば、今すぐプロに任せる方が教育的にも衛生的にも最善の選択です。子供の成長過程で起こるこうしたハプニングを、冷静に、かつ迅速に対処する姿勢を見せることも、親としての重要な役割と言えるでしょう。トイレという日常の平穏を守るために、親が毅然とした態度で「早めの修理」を選択することが、結果として家族全員の笑顔を守ることになるのです。
子供がトイレに異物を流したけれど詰まってない時に親がすべきこと