タンクレストイレと内装リフォームで空間を広く見せる
狭くて圧迫感のあるトイレ空間を、もっと広く、すっきりと見せたい。そんな願いを叶えるのが、「タンクレストイレ」への交換と、内装リフォームの組み合わせです。この二つを同時に行うことで、トイレ空間の印象は劇的に変わります。タンクレストイレの最大の特長は、その名の通り、水を溜めるタンクがないことです。便器の後ろにあった大きなタンクがなくなることで、奥行きに十センチメートル以上のゆとりが生まれます。このわずかなスペースが、トイレ空間に驚くほどの開放感をもたらし、これまで窮屈だった空間を、広々とした快適な場所へと変えてくれるのです。そして、このタンクレストイレの効果を最大限に引き出すのが、内装リフォームです。壁紙や床材の色選びを工夫することで、視覚的に空間をさらに広く見せることができます。壁紙は、白やアイボリー、淡いグレーといった「膨張色」を選ぶのが基本です。明るい色は光を反射し、空間を広く感じさせる効果があります。また、壁の一面に、縦のストライプ柄や、上に伸びていくようなデザインのアクセントクロスを取り入れると、天井が高く見え、縦方向への広がりを演出できます。床材も、壁紙と色味を合わせ、明るいトーンのものを選ぶと、空間全体に繋がりが生まれ、より広く感じられます。ただし、タンクレストイレには、水を溜めるタンクがないため、手洗い器を別途設置する必要があります。壁に埋め込むタイプのコンパクトな手洗い器を選んだり、収納と一体になったカウンターを設けたりと、この手洗い器のデザインも、空間をおしゃれに演出する重要な要素となります。憧れの広々としたトイレ空間は、タンクレストイレと内装リフォームという、二つの魔法で実現できるのです。