私の家のドラム式洗濯機も、以前突然水が抜けなくなり、途方に暮れた経験があります。脱水が始まらないと思ったら、洗濯槽にはまだ水がたっぷり。焦りながらエラーコードを確認すると、排水に関するもの。まさか、と排水口を覗き込みましたが、これといった異常は見当たりません。結局、原因は意外なところにありました。 ドラム式洗濯機で排水不良が起きる原因はいくつか考えられますが、私が経験したのは「排水フィルターの詰まり」でした。ドラム式洗濯機は縦型に比べて使用する水量が少ないため、わずかな糸くずや髪の毛でも排水経路を詰まらせやすいという特徴があります。特に、ジーンズの糸くずやペットの毛が多い洗濯物を洗うことが多いと、フィルターにゴミが溜まりやすくなります。私の場合は、数カ月間フィルターの掃除を怠っていたことが原因でした。 排水フィルターの詰まり以外にも、排水不良を引き起こす原因はあります。一つは「排水ホースの折れ曲がりや詰まり」です。洗濯機を移動させた際などにホースが折れ曲がって水の通り道を塞いでしまったり、ホースの内部に糸くずや異物が詰まったりすることがあります。二つ目は「排水口や排水トラップの詰まり」です。洗濯機パンの排水口や、その下の排水トラップに、洗濯機から排出されたゴミやヘドロが蓄積し、水の流れを阻害するケースです。これは、洗濯機自体の問題というよりは、排水設備側の問題です。 三つ目は、比較的稀ではありますが「排水ポンプの故障」です。排水ポンプは、洗濯槽の水を強制的に排出するための重要な部品です。このポンプが故障すると、水はまったく流れなくなり、エラーコードが表示されることがほとんどです。この場合は、自分で修理することは難しいため、専門業者に依頼する必要があります。 私の経験から言えるのは、まずは自分でできる簡単なチェックから始めることです。排水フィルターの清掃、排水ホースの確認、排水口の簡易清掃。これらは特別な工具がなくてもできる作業です。それでも解決しない場合は、無理せずプロに相談するという選択が賢明です。日頃から定期的なメンテナンスを心がけることが、洗濯機の長寿命化と快適な使用に繋がると痛感した出来事でした。
洗濯機排水不良の原因と解決策