ある日、朝の洗顔中に、洗面所の水がいつもよりゆっくりとしか流れないことに気づきました。最初は気にしていなかったのですが、数日後には完全に水が溜まってしまい、洗面台が使えない状態に。これは困ったと、インターネットで洗面所のつまり解消法を検索し始めました。すると、「熱湯を流すと良い」という情報が目に入ってきたのです。 半信半疑でしたが、藁にもすがる思いで試してみることにしました。まず、やかんでお湯を沸かし、沸騰したての熱湯をそのまま流し込むのは良くないという注意書きを読んだので、少し冷ましてから洗面台に用意しました。およそ60度くらいになったかな、というところで、ゆっくりと排水溝に流し込んでいきます。ジュワッという音とともに、熱湯が排水溝の奥へと消えていきました。 一度では効果がないかもしれないと思い、これを三回ほど繰り返しました。流し終えてから数分待ち、恐る恐る水を流してみると、なんと、ゴポゴポッと音を立てて水が勢いよく流れ始めたではありませんか!あの頑固なつまりが嘘のように解消され、洗面台は元の快適な状態に戻りました。私は安堵のため息をつくと同時に、熱湯の効果に心底驚きました。 後で調べてみたところ、私の家の洗面所のつまりの原因は、主に石鹸カスや化粧品の油分が固まったものだったようです。熱湯がそれらを溶かしてくれたおかげで、つまりが解消されたのだと納得しました。ただし、配管の種類によっては熱湯がダメージを与える可能性もあるということも学び、今後はもっと注意して使うようにしようと心に決めました。 この一件以来、私は洗面所の水の流れが悪くなったら、まずはお湯の温度に気をつけながら熱湯を試すようにしています。もちろん、髪の毛が原因のつまりには効果が薄いということも理解しているので、その場合は別の方法を試す準備もできています。熱湯でのつまり解消は、手軽で効果的な方法ですが、正しい知識を持って安全に行うことが何よりも大切だと、身をもって体験した出来事でした。