洗濯機が脱水中に激しくガタガタと揺れ、時には数センチも移動してしまう。そんな経験はありませんか?多くのガタつきトラブルの原因として、まず疑うべきは「洗濯機の水平が取れていない」ことです。たった数ミリの傾きでも、高速回転する洗濯槽にとっては致命的なバランスの崩れとなり、激しい振動を引き起こすのです。この問題を解決する鍵は、正しい水平調整にあります。 洗濯機は、床に置かれた際に四隅にある脚で支えられています。これらの脚は、ねじ込み式になっており、高さを調整できるようになっています。水平調整を行うには、まず洗濯機の電源を抜き、洗濯槽に何も入っていない空の状態にします。次に、スマートフォンアプリの水平器や、ホームセンターなどで手に入る一般的な水平器(水準器)を用意します。洗濯機の天板に水平器を置いて、前後に傾きがないか、左右に傾きがないかをチェックします。 もし傾きがある場合は、洗濯機を少し持ち上げ、傾いている側の脚を回して高さを調整します。時計回りに回すと脚が短くなり、反時計回りに回すと脚が長くなります。この作業は、一度で完璧に合わせるのが難しい場合があるため、少しずつ調整しながら、何度も水平器で確認を繰り返すことが重要です。脚を調整したら、洗濯機本体を前後に揺らしてみて、ガタつきがないかを確認しましょう。全ての脚がしっかりと床に接地し、安定している状態が理想です。 また、洗濯機を設置している床が平らでない場合も、水平調整だけではガタつきが解消されないことがあります。その場合は、洗濯機の下に敷く防振マットや、専用の洗濯機用かさ上げ台などを利用することを検討してみましょう。これらのアイテムは、洗濯機の振動を吸収し、床への影響を軽減する効果も期待できます。 水平調整は、洗濯機を設置する際の最も基本的な作業であり、洗濯機の性能を最大限に引き出し、トラブルを未然に防ぐための重要なメンテナンスです。ガタつきが気になったら、まずはこの水平調整を試してみることで、多くのケースで解決に繋がるでしょう。
水平調整で解決!洗濯機ガタつきを止める秘訣